ピアノ教室ブログ

第7回デュオ発表会を開催しました

1月6日、北区滝野川会館にて『第7回デュオ発表会』を開催しました。
お正月明けにも関わらず、たくさんのご参加をいただきありがとうございました。

プログラムの最後には、昨年度に引き続き今年度も講師7人で『リレー連弾』に試みました。
(本当のリレーもしてますが…!)

今までの発表会では、講師演奏も2人でクラシック曲を連弾することが多かったのですが、生徒さんの中でもピアノを小さな頃から長く続けている高学年の子などは、講師演奏で選曲するような曲も弾けるようになっていきます。その度に「講師演奏では生徒さんとの連弾とはまた違う方向性を追求できないだろうか?」と話題になりました。
発表会が練習の成果を披露する場なのだとしたら、私たち講師は出演した生徒さんや見に来たご家族に気楽な気持ちで楽しんでもらえるようなパフォーマンスができないだろうか?ピアノを使ったエンターテイメントを提供できないだろうか?と考え、案を出し合ってみました。
と言ってもピアノを弾く以外の動きを入れることにしたのは発表会前々日、小道具も用意することを思いついたのが前日、舞台上を走ってみることにしたのが当日朝…という感じで、やりながら思いついていった感じなのですが。

譜めくり失敗したり、弾く箇所を見失ったりと多々トラブルが起きつつも、ミスをいちいち気にせずに乗り切り!私たちがとにかく楽しくピアノを弾くことで、ピアノを弾けるようになったその先にはこんな楽しみ方もあるんだよ!という想いが伝われば幸いです♪

次回発表会は夏の第11回発表会、そして来年の第8回デュオ発表会の日程と場所も無事決まりました!
今年度の反省を活かしながら、来年度もまた素敵な発表会が運営できるよう頑張ります。


発表会へのご参加ありがとうございました

先週土曜、滝野川会館にて『第10回発表会』を開催しました。
たくさんの方にご出演していただき、発表会に向けて頑張ってきた生徒さんをはじめ、支えて後押ししてくださった保護者の皆様に感謝申し上げます。

「第10回」とは書いているものの、冬にはデュオ発表会も開催しており、過去には2日程開催の会もありましたから、発表会そのものは20回以上やってきています。
ですが、発表会までの準備や当日の運営がやっとスムーズに行えるようになってきたのは昨年度くらいからです。
まず講師の先生たちが数年同じメンバーで続いてきているので、発表会に慣れてきたということと、何度も同じ会場を使っているので準備に必要なものもイメージできるようになってきました。

発表会が始まってから、会場内をぐるっと回りながら「ここにも貼り紙があったほうがわかりやすいな」など写真やメモで残して、忘れないうちに帰宅してすぐ次の発表会に向けた準備をするようにしています。
なるべく発表会直前は準備に追われずに、生徒さんのレッスン時間や自分の練習時間を確保したいものです^^;

発表会後の反省会(という名の講師飲み会笑)では、「午前と午後の間にもう少し空き時間を作りたい…」「集合写真はあらかじめ並び順を作成しておいたほうが時間短縮できるのでは?」「プログラムに学年を記載する必要ってあるんだろうか?」「そういえば生徒さんがこんなこと言ってた!」など、それぞれの気付いたことや疑問を上げながら、「じゃあ次の発表会で試しにやってみよう!」となったり、「いや~それは難しいんじゃない?」となったり、結論が出ないこともありますが、7人で話し合う機会もまた楽しい時間になっています。

次の発表会は『第7回デュオ発表会 2019.1.6(日)』同じく滝野川会館です。
来年度の夏の発表会も会場が取れていて、『第11回発表会 2019.8.12(月祝)』北とぴあ つつじホールです。(夏の抽選は激戦でした!取れただけでもラッキー)
まずは次のデュオ発表会の講師演奏をどうしようかで話が盛り上がっているところで、新しい試みにチャレンジするかもしれません。楽しみです。


第10回発表会のご案内

今月頭にホールの抽選会があり、第10回発表会の会場(滝野川会館大ホール)をおさえることができました。
今年の夏は文京シビックホールと北とぴあつつじホール共に改装工事中で利用ができないとのことで、滝野川会館と板橋文化会館の抽選会に参加しました。

発表会アンケートで頂いた意見を参考にしながら、早めの準備をしていきたいと思っています。

これからの夏の発表会は、基本的にはこの山の日の祝日前後での開催を考えています。
7月中は中高生の期末試験があって練習の時間がなかなか取れなかったり、夏休み入ってすぐの時期は夏期講習も多いこと、8月下旬だとせっかくの夏休みが発表会の練習が気になって楽しめないのではないか、などの理由から、8月上旬~中旬のお盆休みの前くらいまでに発表会が開催できたらなと考えています。
また、先生方も他のお仕事がそれぞれあるため、この時期なら他の仕事と予定が重なりにくいという理由もあります。

発表会の参加は任意ですので、毎回必ずしも出演しなければならないものでもありません。
夏のソロと冬のデュオの年2回の出演はもちろん、夏のソロだけや、冬のデュオだけ、夏のソロと冬のデュオを年1回交互に出演など、家のご都合や勉強面の予定などに合わせて、無理のない出演の仕方を検討してみてください。

とは言ったものの…
中高生になると部活や受験など、出たくても忙しくてなかなか難しいという生徒さんも多いです。
もう少し大きくなってから…、もう少し上手くなってから…、と毎年機会を見送っていると、年齢が上がるほど曲も長く、プレッシャーも感じるようになってきますので、いざ親御さんが「そろそろ出てみたら?」と思う頃にはもう出たくないかもしれません。
ピアノを始めたばかりの頃のつたない演奏も数年後に見返してみると成長を感じる温かな思い出になりますので、まだ幼いお子様でも、ご本人に「出てみる?」とぜひ聞いてみてください。

発表会の練習をきっかけに、両手で弾けるようになったり、指がしっかり動くようになる子も多いです。
発表会に出演を決めたことで、毎日ピアノを練習するようになった、ちょっと難しい曲に挑戦することが楽しかった、そんな変化の声を聞くと嬉しくなります。


第6回デュオ発表会

12月24日、つつじホールにて第6回デュオ発表会を開催しました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

今回、初めての試みとして講師7人で“リレー連弾”をしてみました。
7人全員揃っての練習は厳しく、最大6人での合わせを2回行い、本番に臨みました。
開場前の時間に舞台上で7人で合わせられるかと思ったのですが、会場準備等に時間がかかり、結局一度も7人で合わせることなく本番となりました(笑)

今回は12/24の発表会ということで、クリスマスや年末をモチーフにした選曲が多かったですね。
先生たちの衣装もサンタ風に。スタンド花もクリスマスっぽくして頂きました。

次回の発表会は夏のソロ発表会を予定していますが、ホールの抽選会は2月1日です。
つつじホールと文京シビック小ホールは工事で利用できないため、滝野川会館大ホールか板橋文化会館小ホールを狙っています。
結果が出ましたらまたお伝えいたします。

次回のデュオ発表会は、2018年12月のつつじホールは抽選に漏れてしまったため、2019年1月のつつじホールを狙っています。
つつじホールは1年前に抽選会のため、1月5日に結果が出ましたらまたお伝えいたします。
もし取れなかった場合は、文京シビック・滝野川会館・板橋文化会館を候補に、半年前の抽選会に参加したいと思います。

第一希望の日程やホールが取れれば良いのですが、毎回激戦です…。

それと、発表会のビデオですが、フォトギャラリーのようにパスワード付きでホームページ上で見れるよう作業中です。
(第5回デュオ発表会まではDVDも作っています)
前回の第9回発表会分まで全て編集が終わりましたので、準備でき次第またご案内させていただきます。


発表会のホールのこと

先日の8月11日、無事に第9回発表会を終えました。
今回開催したつつじホール、ソロでの利用は初めてでした。

つつじホールは今までもずっと抽選会で狙ってきたものの、抽選参加者のほとんどがつつじホール狙いのため、200人以上の中で5番以内の番号を引かなければ取れないような厳しい状況。
今回もこの「山の日」の祝日が無ければつつじホールは取れなかったと思います。

抽選番号の運が悪くても、お盆の時期や年末年始なら良いホールが取れる可能性があるということです。

発表会の開催時期については、学校のある時期は学校行事や部活と重なる可能性がありますし、長期休みの半ばは帰省や旅行の予定もあるでしょうし、土曜はお仕事の方も多いので、ベストなのは終業式直後もしくは始業式直前の日曜か祝日と思っています。
ただ、その時期の小規模ホールか、お盆や年末年始の大規模ホールのみが取れる状況だった場合は、時期よりもホールの規模のほうを優先したいと考えています。
もっと運が悪ければお盆や年末年始の小規模ホールしか取れなかったり、どこも取れなくて発表会の開催自体が出来ない可能性もあります。

ホールの候補は、北とぴあ つつじホール・カナリアホール、滝野川会館 大ホール、文京シビック 小ホール・多目的室、板橋区立文化会館 小ホール、赤羽会館 大ホールなど。
北とぴあは1年前予約、他は半年前になります。

私はつつじホールはピアノの弾きやすさや広さや設備など使いやすく、好印象なホールでした。
しいて難点を挙げれば、施設内エレベーターのアクセスがわかりづらいことでしょうか。

いつもは発表会の1か月前にはホールの方と打ち合わせをして施設や設備の確認をするのですが、今回はホールが空いているのが8月5日のみということで打ち合わせが発表会の1週間前になってしまいました。
生徒さんへのご案内も打ち合わせの後に作成したので、1か月前に打ち合わせができていればもっと事前に丁寧なご案内ができていたな…というのが今回の反省点です。

打ち合わせで見学をしながら、会場内にどのような貼り紙が必要か当日の動線をシミュレーションしながら準備しましたが、実際始まると更に追加の貼り紙や口頭での案内も必要で、それらの記録も残してきたので、次回発表会で活かせればと思います。


リトミック教員養成校卒業しました

久々のブログ更新です。
前回どんなことを更新したのか見てみたら、リトミックの試験のことでしたね。
無事デュプロマAは取れましたのでご安心ください(笑)

デュプロマBの試験のときは臨月間近だったので思うように動けず、ピアノやソルフェは大丈夫としても体を動かす実技では上手くいかなかったと感じた部分もあったので、成績表をもらったときは「思ったより良いじゃん!」という印象。
そしてデュプロマAの試験では、身軽だし、練習もたくさんできたし、当日も緊張することなく動けたので、正直もっと良い成績を期待してしまっていました^^;
写真上がデュプロマB、下がデュプロマAの成績です。
過信することなく、これからも勉強を続けたいと思います。

    

リトミック研究センター教員養成校は3月に卒業し、育休も終えて4月からは幼稚園の仕事に復帰しました。
教員養成校で学べて何より良かったことは、同業の友が増えたことです。
他の音大出身の方や、ピアノ以外の楽器の方と交流できたことは刺激的でしたし、幼児教育分野の方も多くいました。

リトミックの指導法も学ぶ以外にも、作曲をしたり、合唱や合奏をしたり、即興で動きを付けたり、即興で連弾したり合奏したりと、ピアノ曲を弾くことだけではない「音楽」に触れる機会がたくさんあり、音楽ってこんなに楽しいものなんだと感動しました。

私がリトミックの学習の中で印象に残ったのは、「ピアノが弾ける人はピアノに頼りすぎる」という言葉です。
これはピアノの指導でも生かせると思ったんです。

例えば、片手なら弾けるのに両手にすると出来ない!という場面に出くわすことありませんか?
ピアノは右手と左手で違うリズムを弾くことがほとんどなので、他の楽器に比べて難しいことをやっているんですよね。

そういうときはいったんピアノの音から離れて、指を使うことからも離れて、口に出して歌ってみたり、打楽器を使ってみたり、リズムを目で追える形に図式化してみたり、様々なアプローチをしてからピアノに戻ると、すんなり入るなんてことがよくあります。
ピアノの先生はよくも悪くも真面目なので(笑)、「そこだけ部分練習しよう」「10回ずつ練習してみよう」と声をかけたり、「こんな風に弾いてみよう」「一緒に弾いてみよう」と、ピアノからなかなか離れられません。私もその1人で、発表会前なんてピアノの鬼のようになっています(笑)

多方面から音楽に触れていくほうが、結果的にはピアノにも生かされていくということを、リトミックを通して学びました。
大人でも変化を感じるので、子どもならなおさら効果的なはずです。


デュプロマA試験間近!

2年間通ってきたリトミック研究センター教員養成校の最終試験がいよいよ今週木曜にあります。
それに受かればデュプロマAを取得できるので、毎日の合間で試験に向けて練習中。

今年度の試験課題はこんな感じです。

ピアノの試験と異なるのは、その場での即時反応力や判断力、創造性が試されることですね…
緊張している状態の中でも落ち着いて考えて表現できるように、普段の練習の中でも録音したり録画したりと緊張状態を作り出すようにしています。
まだ全然練習足りていませんが…

昨年度のデュプロマBの試験課題はこんな感じです。

当時はとても難しかったのに、今では易しく思えます。大人でも1年でちゃんと成長するんですね(笑)

無事試験に合格できるよう、ラストスパート頑張りたいと思います。

最近、上の子(2歳1か月)と色々なコミュニケーションが取れるようになってきて、あらためて「教え方」について見直してます。
子どもが間違ってることを「違うよ」と伝えることは簡単ですが、伝えるだけだとやはりまた同じ間違いを繰り返します。
指摘するのではなく、気付かせる。
「靴の左右逆だよ」ではなく、「お星様(マジックテープ)がこっち(内側)にいるねぇ」と投げかければ、次からは自分で「お星様はこっち(内側)じゃなくてこっち(外側)」と思いながら履いてくれるかもしれません。

ピアノの場面でも小さい子や始めたばかりの子には特に、本人が「こういうときはこうするんだった!」と次に繋げられるような声かけが大切だと思います。

あと子どもを急かさないこと。待ってるから大丈夫だよ、ゆっくりでいいよ、という温かい雰囲気を出す。
「ほら挨拶は?」ではなく、お父さんお母さんが毎回明るく「こんにちは~!」と言う(*^▽^*)

そんなことを心がけながらイヤイヤ期真っ只中の息子との関係作り中です。


幼児期のお子さんがいる方にこの本をお勧めします。
リトミック研究センターではモンテッソーリ教育も学んだのですが、その時授業で使った本です。
学び始めた当時は息子はまだ0歳4か月だったのですが、今ではすっかり本の具体例に登場する子どもたちと同じことをしています(笑)


発表会に出るということ

発表会で弾く曲は、生徒さんの今の実力より少し難しめのものを選曲します。
苦労して仕上げた曲だからこそ、より大きな達成感、満足感、自信に繋がるからです。
しかしあまりに難しい曲を選んでしまっては、途中で息切れしてしまうかもしれないので、適切な見極めが必要です。

選曲する際には、普段よく練習してくる子だから発表会の曲も家での練習を頑張ってくれるだろう、あるいは日頃はあまり練習できていないけど、発表会で弾く曲は気合いを入れて練習してくるだろう、など日頃のレッスンの様子や、今までの発表会の様子から判断します。

日頃の教材のレッスンと並行して発表会の曲も仕上げられることが一番の理想ですが、普段の練習に発表会の曲も更にプラスされると、練習量はもちろん精神的にも大きな負担がかかります。
なので、発表会の時期が近づいてくると、日頃の教材を一時中断することもあります。
この発表会のために「教材を中断する」ということ、親御さんとしては心配になりますよね。
基礎を身につけなきゃいけない時期なのに練習をストップしてしまって大丈夫かしら?年齢的な進度に遅れを取ってしまわないかしら?と、ヤキモキするかもしれません。

発表会で得られるものが、達成感、満足感、自信と先ほど書きましたが、それだけでしょうか?
指のテクニックは発表会前と発表会後でどうですか?リズム感、テンポ感、拍の取り方、強弱の付け方、表現力はどうでしょうか?集中力は?

実は発表会のための練習は、通常の教材以上に、テクニック面、表現面での様々な練習要素が詰まっています。
発表会後のレッスンでは、通常の教材が簡単に感じて教材の進むスピードがアップする子も多いです。(まぁ中には燃え尽き症候群になる子もいますが…(^^;)

また、集中して真剣に取り組むこと、この経験が大事です。例えれば、中学高校で6年かけて授業で英語を学ぶのと、1年間海外留学して英語だけで生活するのと、どちらが英語の力が身につくか?
発表会という目の前の短期の目標があることで、レッスンも家での練習も密度の濃いものになります。

もちろん6年かけて授業で文法からしっかり学んだほうが基礎がしっかり身につくと考える方もいらっしゃると思います。
発表会の出演は任意ですし、レッスンだけでもピアノの力は身に付いていきますので、どのような過程を経てお子さんにピアノを身につけさせるか、あとはご家庭でのご判断となります。
毎年2回の出演はもちろん、ソロとデュオを毎年交互に出たり、ソロのみ、デュオのみなど、様々なパターンがあります。

私が通っていた附属高校では、年に3回ピアノの試験があり、課題曲もすぐに仕上がるものではないのでハードな生活でした。
私は暗譜が苦手だったので(今もですが!)、課題曲に追われてばかりの3年間でしたが、人生で一番練習量が多くて、一番よく指が動いて、次々と難しい曲に挑戦していたのもこの頃です。
音大では年に2回の試験となり、バイトも始めたので日頃の練習量もグッと減ってしまいました。

発表会に出るということはなかなか大変なことです。
しかし中学に上がったら、高校に上がったら、年齢が上がるごとに練習時間の確保は難しくなりますので、今が一番その大変さを乗り越えられる時期かもしれません。

私を含め他の先生方も、人生のほとんどの時間をピアノに費やしてきました。
ピアノの指導の仕方も、自分が習ってきたことになぞって教えていますし、過去の自分と同じくらい練習してほしい、弾けるようになってほしいとついつい願ってしまいます。
先生そりゃ無茶だよ!と思うような課題も出すかもしれませんが、もしお子さんには「音大まで行かなくて良いけど、有名なピアノ曲を美しく弾けるくらいにはなってほしいな~」と望んでいるのであれば、私たちのピアノに懸けるこの熱い想いの2割くらいをサラッと聞き流していただければきっと上手くいきます(笑)


第5回デュオ発表会♪

先日の12/3(土)、無事に第5回デュオ発表会を開催できました。
ご来場いただいた皆様、お忙しい中ありがとうございました♪

運営面では年々スムーズに動けるようになり、準備や進行に余裕を持って取り掛かることができた発表会でした。
やはり当日の準備でバタバタして講師の心に余裕がないと、生徒さんへの配慮も行き届かなくなりますし、良い演奏にもつながりません。
また、今回は午後の受付をボランティアで申し出ていただいたお母様方と高学年の生徒さんたちにお願いできたので、講師も生徒さんの練習に付き添ったり、楽屋で昼食を取る時間が確保できました。とても助かりました。ご協力ありがとうございます。

前回の反省であがったのが、演奏中の出入りが目立ったこと、練習室を希望していたが混んでいて結局利用できなかった方がいたことでした。
それを踏まえて、演奏中は中に入っても「移動しないでほしい」ことを伝え、練習室は1組4分間の優先時間を設けてみました。
曲が4分以上の方もいるので足りないと感じた方もいるかもしれませんが、練習室を利用しない方も約半数いるのと、講師演奏の優先時間は実質空きですので、確実に練習したい方、何度か指慣らししたい方は、優先時間外の空き時間も狙って開演前に早めにお越しいただければと思います。

プログラムを組む際に、1組あたりの所要時間(アナウンス・お辞儀・演奏時間のトータル)を出し、1組ごと演奏開始時間の目安を割り出してみましたが、午前の部は15分押し、午後の部は30分押しとなりました。
デュオでは楽譜のセッティングがあるのと、アナウンスも2人分あること、花束の受け取りも2人分だったりなど、演奏時間以外の部分で予想よりも時間を取ったようです。
背の小さい子の足のぶらつきが気になるので足台を設置したほうが良いのでは?という意見も過去にいただいたことがありますが、デュオでは足台の高さ調整する時間は取れないのが現実ですので、今後も設置はないと思います。足が浮いていると強い音を出すときや休符を感じるときの踏ん張りがきかないので本当は一人ひとりに足台や椅子の高さ調整してあげたいところですが…どうぞご了承ください。
ソロ発表会では足台や椅子の調整をしますが、暗譜で弾くこともあり、デュオよりはタイムテーブルに沿って進めると思います。

アナウンスはほとんど川島先生の担当でした。川島先生は今回1名の生徒さんを発表会に送り出しましたが、普段のレッスンではお子様はもちろん、大人の方や音大受験生も複数教えています。今年受験だった生徒さんは先月無事武蔵野音大ピアノ専攻に合格したそうで、川島先生も喜びとともにホッとしていました。
音大受験生の指導ということで、川島先生自身もレッスンの方法に試行錯誤、毎回入念に勉強・準備しているのを見てきました。こんなに熱心で素晴らしい先生を迎えられたこと、とても嬉しく思います。

当教室では発表会を年に2回設けていますが、これは一般よりも多い開催数だと思います。
多くのピアノ発表会は年1回で、余裕がある子はソロとデュオ両方弾いたり、ソロだけ、あるいはデュオだけという出演の仕方になると思います。
当教室も第4回まではそうだったのです。
なので、全員がデュオのみを弾く発表会というのは珍しいかもしれませんが、あえてこの「デュオ発表会」を設けているのは、デュオならではのメリットがあるからです。

ピアノを習っていく中でどうしても経験が乏しくなってしまうこと、それは「相手の音を聴く」ことです。
個人レッスンでもヴァイオリンや声楽は伴奏者と合わせる機会が多いですし、合唱や合奏は大勢で合わせます。
しかし個人レッスンでのピアノはどうしても孤立しがちです。そこでデュオを取り入れました。

わりと早い段階から、自分が弾きながらでも隣で弾く先生の音は聴こえてきます。
「相手の音に合わせる」なんて小さい子にはまだ難しいんじゃない?と思う方もいるかもしれませんが、先生が元気に弾いたら自分も強く、優しく弾いたら自分も弱く、だんだんゆっくりしたら自分もゆっくり、ということは先生の音が聴こえていればできるのです。
普段のレッスンでも伴奏つきの楽譜を小さな子には使っているので簡単なデュオはしているのですが、発表会となると今の自分のレベルよりも少し上を目指したものを選曲します。
音が難しい箇所は繰り返し練習しますし、リズムが複雑な箇所はお互いちゃんと合わせようと相手の音をよく聴くようになります。そのうち「さん・はい!」と声をかけなくても、相手の呼吸だけでアウフタクトもフェルマータ後も合わせられるようになります。
こうした経験はデュオならではだと毎年感じます。

もう1つのメリットは、デュオを1人で練習する経験です。
譜読みしたてのうちは練習しててもただ音を拾うだけでどう合わさるかわからなかった音も、レッスンで先生との合わせを重ねるうちに、自分が弾きながら、あるいは弾いていない箇所で、先生のメロディーまでなんとなく頭に流れるようになります。
声に出さず頭の中でメロディーを奏でることを「心唱」と言いますが、ピアノを弾きながら自分と異なるメロディーを心唱する経験もデュオならではだと思います。
親子や兄弟で合わせた方も、たまには1人で練習しながら自然と相手のパートを心唱していたのではないでしょうか。
弾く・聴くだけでなく、心唱をたくさん行うことでより明確な音感(絶対音感)も身についていきます。

講師挨拶でもお話したのですが、先日リトミックの師に「自分ができないことも教えられなきゃいけないのが先生だよ」と言われました。
当たり前ですが、生徒がいつまでも先生より下ということはないのです。いつか先生を抜かす日だって来るのです。
やって見せることもすごく大事で、見本あってこそなのですが、それだけではなく、どうやったらそれが出来るようになるのか、どういう方法で練習したら良いのか、どういう拍の取り方をすれば上手くいくのか、どうすれば良いのか理解してもらうまで、ノウハウをきちんと伝えられることも先生としての重要な役割だと思います。
意図をちゃんと伝えられれば、自分の理想より更に卓越して仕上げてきてくれることもあります。
私なんかは自分より上手く弾かせるつもりで教え込んでいくので、そこそこ難しいデュオの曲を完成させたときは特に、よくついてきてくれたというか、先生と生徒という対面の関係ではなく、同じ方向を向いている仲間のような気持ちになります。

リズムが苦手な子もいれば、譜読みに時間がかかる子、指がもつれてしまう子、調号を見落としてしまう子、色々ありますが、それぞれのつまずく所に一緒に立ち止まって寄り添って解決まで導いてあげられるのが「個人指導」の良いところです。
私もそうですが、大勢相手の授業経験のある講師が多いので、1対1で指導できることは貴重でありがたく感じます。充実したレッスン時間にしていきたいです。

長々と私の思いを書いてしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございます。
発表会について何かお気づきの点がありましたらぜひご意見・ご感想お寄せください^^


ありがとうございました♪

先週土曜、無事第8回発表会を開催することができました。
出演いただいた生徒さん、ご来場いただいたご家族の方、ありがとうございました。

今年でくちいわピアノ教室を開講して10年目となります。
初めてピアノを教え始めた頃はまだ音大生で20歳になったばかりでした。
音大を卒業した年に初めての発表会を開催し、その時年少さんだった生徒さんがもう小学6年生となり、第1回以来毎年発表会に出演してくれています。

発表会に出演した生徒さんたちは、ピアノを習い始めた頃には弾けることを想像もしなかったであろう曲を弾けるようになり、年々ピアノの腕を上げているのを感じます。
発表会では、「練習より上手に弾けた!」と喜ぶ姿もあれば、「緊張してよくわからなくなっちゃった…」としょんぼり戻ってくる姿も見られます。
しかし、発表会の舞台に立つまでに頑張ってきた練習は、ちゃーんと自分の身に付いています。
発表会に出る本人は、練習した中で最高の出来、100点満点の完璧な演奏を目指して舞台に立つため、自分の理想通りにいかなかったことに気がいってしまい、自分がこの短期間でどれだけ成長したかには気付けません。
ぜひ今までの頑張りや成長ぶりをたくさん褒めてあげてください。

私も今年もまた講師演奏をやらせていただきましたが、もう3年連続で納得のいく演奏ができていません(笑)
第1子のつわり→第1子の授乳→第2子の授乳と、なかなか練習が思うようにいかない…というのは言い訳で、来年こそは素敵な演奏が披露できるよう自分の練習も怠らないように生活していきたいと思います。

こうして毎年発表会を開催できるのも、出演を決めて頑張ってくれた生徒さん、そして出演を後押しして下さるご家族の方々のおかげです。感謝申し上げます。


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